燃えなかったゴミ

ゲーム実況者から遊び人に進化を遂げた人間のブログ。更新は超絶不定期。

鬼滅の刃を問題視する親に言ってやりたいこと

先に言っておくと僕は鬼滅の刃はアニメを2話までしか観ていません。

従って作品が批判されてるのが気に入らないというわけではなく、親の在り方に疑問を呈するものです。

 

鬼滅の刃の劇場版が公開されて、Twitter上も現実でも鬼滅、鬼滅と賑わっています。

たまたまですが、現在鬼をモチーフにした作品を作成中で、参考資料をネットで集めようとすると「鬼滅の刃」ばかりがヒットして正直辟易しているところです。

さて、そんな鬼滅の刃ですが親世代から「こんなにグロテスクな作品を子供にみせる事は出来ない」との批判めいた表現規制の声が上がっています。

僕と違わない年代の人間達だとは思うのですが、正直彼らの事が心配になります。

そもそもゾーニングでR12指定だから、という話ではありません。

まぁ、もともと深夜アニメでゾーニングされているにもかかわらず子供にみせる親がいるからゾーニングの意味を果たさなくなったという流れなので、言ってやりたい事は山のようにありますが、一旦は横に置いておきます。

子供が鬼滅の刃を視聴した後の話をしましょう。

 

表現規制派の親達の主な主張は「子供に影響したらどうするのか」というものです。

正直この言葉が出てくる段階で、親として如何なものかと僕なんかは思います。

当然子供に少なからず影響します。

当たり前です。

刀なんていう大人も子供も大好きな超カッコいいアイテムが出てきて、悪者をバッサバッサと凪払うんですよ?

大人だって夢中になる超絶カッコいいそんな話に、そりゃ影響されるでしょう。

問題の本質、困るのは影響されて

「子供が暴力的に育ったらどうするのか」

という所だと思うんですよね。

そこで表現を規制して欲しい親達に言いたいのは

「そうならないように教育する」

または

「そうなった時に道を修正する」

これらが親の務めということ。

ここで教育を施す事が出来れば子供の経験値は+1されます。

鬼滅に出会わなければ経験値0です。0。

あなたの子供は成長しません。

仮に影響を受けて友達に暴力をふるってしまったとしましょう。

その段階では経験値は-1かそれ以上。

ですが、親のあなたが修正出来ればどこまで-が伸びていようが+1になります。

子供がもっと何かを学びとれば少し伸びるかもしれません。

 

僕と同年代の親と先程表現しましたが、僕には子供はいませんし、その予定もありません。

子育てしている人間は凄いなと感心します。

そんな人間界が知った顔をしてあなた達に説教しています。

僕は子育てについて知りはしませんが、親から道を修正して貰えなかった子供達の末路を知っています。

警察官として1年という非常に短い間ですが、完全に道を踏み外した子供達の支援をしてきました。

単純に街の悪ガキ共と関わってきた年数でいえば8年になります。

どの子供も根は悪いやつではありませんでしたが、素行は最低そのもの。

当然家庭環境が悪く、親は「子供の自由」という名目でネグレクトをしていたり、一緒になって悪さをはたらいたりと誰も子供達の素行に関して教育をして来なかったのが原因です。

批判している人間の家庭はここまではひどくないでしょう。

しかし子供ですから、鬼滅に出会っていなくても遊びの延長で棒きれで友達をドつく事もあります。

それが子供というものです。

それをアニメや漫画のせいにして規制を声高に叫ぶなんて、お前ら本当に人の親やってんのか?大人になったのか?親になったのか?と感じます。

男と女がセックスして、子供作れば形上は勝手に親になれますし、飯さえ与えておけば子供は勝手に育ちます。

ただ社会学上の人間を育てるにはそれだけでは不十分で、親が子供とどのように向き合うかで子供の性格やその先の人生が変わってきます。

人格形成にもっとも重要なのは高々一本の作品ではなく親の存在なのです。

アニメや漫画を批判している暇があったら、子供と向き合って

「暴力を振るうと誰かを傷つけちゃうし、相手も自分も悲しい思いをするから暴力はダメだよ」

と一声掛け、子供と向き合う方が何十倍も何億倍も有意義です。

作品に触れる事で感受性も鍛えられます。

フィクションとノンフィクションの違いが分かる子供を育ててください。

エンタメはエンタメ、現実は現実。

批判をしている親たちが、このことを一番理解していません。

好き勝手声をあげるのは自由ですが、問題の本質から目を反らさずに子供と向き合って欲しいと思います。

作品の影響を受けるのなんてせいぜい1ヵ月そこらですが、教育されずに放置されればそれは一生残ります。

作品だけのせいにせずに、己の未熟さを理解して下さい。

 

最後に

てめぇが観たいからって子供を映画館に連れてって、てめぇの都合で作品みせて、

作品批判してんじゃねぇ

というそもそも論で締めます。