服をウェザリングする話(汚し編)
前回のエントリーでウェザリングの準備をしました。
今回は塗装をします。
今回の塗装で使用するのは油性クレヨンと靴墨です。前回のエントリーでツナギとグローブで準備をしましたが、写真だとウェザリングが非常に分かりにくかったので分かりやすいスケアクロウマスクにもウェザリングを施していきます。
まずキャニスターを取り外して、テーピングしていきます。
100円均一にテーピングテープがあったのでこれをキャンパス記事の代わりにしましょう。
良い感じに貼っていきます。
準備が出来ました。
まずは靴墨をまた良い感じに付けていきます。
良い感じにというのは自分の感性に依存するところなのでなんとも言い難いのですが、今回は下地の白がある程度残るように意識してウェザリングしていきます。
いつも靴磨きに使っているので、布についた靴墨をこすりつけるだけでもこれだけ塗装できました。
結構違いますね。
キャニスターにウェザリングを施し、ガスマスク本体にも施します。
目元に影が出来るようなイメージで目元を重点的に汚してみました。
靴墨を布に塗ってわかったのですが、けっこうのびが悪くて玉っぽくなりました。
それでも手でのばしてやると多少掠れが生まれたのでこれはこれで良しとします。
しかし、汚れが足りない。
ということで油性クレヨンを使用。
今回使用したメインカラーは次の通り。
油というか機械油が付いているイメージなので黒色。
埃がつくイメージなのでグレーと茶色の中間色。
土汚れが付くイメージなので赤茶色。
ダイソーの24色入りの油性クレヨンは原色ではなくて微妙な表現しにくい色がけっこう入っています。
ウェザリングにはオススメですね。
後はほんの少しだけ暗い赤も使っています。
当然乾いた血の色ですが、この装備は戦闘員という設定ではないのでそれほど多くの量は使っていません。
黒の下に少しだけ見えるという程度にとどめました。
色を塗っては手で擦るという工程を繰り返してクレヨンを伸ばします。
繊維と繊維の間にクレヨンを塗り込む感じでしょうか。
良い感じに出来上がっていると思います。
後はガスキャニスターのテーピングが黄ばむのを待つだけです。
ツナギにも同様のウェザリングを施しました。
首周りや裾周りは自分の垢で汚れているイメージで黒を使いました。
ここにも埃汚れをイメージした灰色と茶色の中間色を使い、ポケットやお尻に塗っています。
膝や足の裾には泥汚れをイメージした焦げ茶色を塗り込んでいます。
後は服の破れ付近には暗い赤を少しだけ混ぜています。
にしてもスマホの写真だと目茶苦茶分かりにくいのですね。
実物はけっこうウェザリングが施されています。
このキャラクターは左手にフィンガーレスグローブを装備しているのですが、指先についた汚れをズボンに擦り付けて落とすという癖があるため、左足の太ももの部分が他よりも汚れています
また探索中にどこにでも座るため、お尻にも色々な汚れがついています。
グローブにも汚れを付けていきます。
土埃や埃をイメージしたグレーや茶色系で全体を覆い、手の甲にはゾンビを素手で殴ることもあるだろうと赤を差しました。
手のひらは錆びたものを握るだろうとオレンジと茶色の混合粉末を塗っています。
前回の傷を付けた時もそうですが、キャラクターの設定を考えながらウェザリングを施すとキャラクターの存在に説得力を持たせる事が出来ます。
こんな感じで靴墨や油性クレヨンだけでも十分なウェザリングが出来ました。
今回油性の塗料を使ったのは、設定的に油性の汚れが付きやすい環境にいるキャラクターというのが前提にあります。
次はバックパックでも軽くウェザリングを施してみようと思います。